浜松国際ピアノコンクール

3年ごとに行われるピアノの国際コンクールです。そのレベルの高さは周知の通り?
息子のまめピアニストの人にも何かの刺激になればってことで、さっと日帰りで聴きに行って来ました。
学校とかレッスンとかあるので、結局先週の土曜日にしか都合がつかず。
その日は、5日間もある1次予選の二日目に過ぎないのだけれど・・・まあ、1次予選は一人20分で、一度に何人も聴けるのである意味お得なのです。
ということで、行ける日は限られてるけど、当日の出場者が抽選で決まるのは11月8日・・・まあ、誰でも聴きごたえありそうだからいいんだけど。
そして・・・注目の牛田くん(いやいや、もう19歳の立派な・・・立派過ぎるほどの音楽家なので牛田さんですね)の出番がその土曜日に決定してくれました。やったね。生で聴けるぞ!他にも楽しみな方々がちらほら・・・
厚木から浜松アクトシティまで車でさくっと3時間足らず。近いような遠いような・・・渋滞もなく無事開場30分前に到着。

快晴です♪

そして、一日コンクールを堪能?。いやいや、皆さん素晴らしい意気込みと演奏なのでした。
そもそも、400人近いエントリー(しかも間違いなく腕に覚えのある人達)の中から、予備審査を通過した約90人だけが出場できるので、そりゃもうここで弾いてるだけでも大変なことなのです。
こんなたくさんの新進ピアニストの演奏一度に聴ける機会なんてそうそう無いもんね。
演奏前に、椅子の高さを時間かけて微調整する人が何人もいました。調整ダイヤル?をクルクル回し続けて・・・演奏前にあんなに手を使って大丈夫なのかなとかって心配になる。もしかすると、ルーティーンだったりするのかな。
ハンカチをピアノの上に置く人も多いけど、テンパって?演奏終わった後忘れたりしないのかな・・・とか。
まあ、それにしても本選まで膨大な?数の曲を準備してるわけで、それはもうピアノの人って凄いなと思うのです。
よく全部覚えて弾くよね。まあ、うちのまめピアニストの人とか見ていても・・・先週からドビュッシーの「ピアノのために」って15分ぐらいの曲の譜読みをしてるけど、数日で全部暗譜してしまうもんね。和音はもちろん、アーティキュレーションとか全部正確に覚えるのです・・・ほんとピアノの人意味分からない

日帰りなので、この日の最後までは聴けず。21時半まで審査は続いたのでした。そりゃもう、審査員はかなりの重労働だね。
コンクール審査員の先生方であっても、長丁場の審査の中で気に入った演奏が出てくれば嬉しいし、嫌いな演奏だとがっかりする・・・そして自分の評価が他の審査員と全く違うんじゃないかと心配になることもある・・・って誰かが言ってたのを聞いたことがあります。このコンクールの関係の先生だったかな?。やっぱりそうだよね。
決して表情には出してはならないし、審査員どうしで感想言ったりも厳禁なのです。でも、コンクールの審査員なんて死ぬほどピアノ大好き人間だろうから、それはもう演奏聴きながらでも感想話したくて仕方ないだろうな。
このコンクールはライブ配信やってるけど・・・テレビのスポーツ中継とかバレエのコンクールみたいな解説とか入るとちょっと面白いかもって思ったりするのでした。
音楽だから絶対ありえないけど、何年か前にオーケストラのコンサート中継にコメントかぶせながら聴くってのをテレビで観たような気がする。

牛田さんが音楽としてやっぱり良かったとか、ありきたりな感想しかここには書かないけど・・・ピアノ素人ながらちょっと思ったのは、弾くピアノの機種の選定のこと。ヤマハ・スタインウェイ・シゲルカワイの3台から選ぶんだけど、何となく選び方違うよね?って人が多かったような気がしました。そんなの人それぞれ理由があるんだろうけど、できれば聴衆側に立って選んでくれればもうちょっと違う演奏・音色だったかも、なんて偉そうに思ってみたり・・・。

昼の休憩時間に強引に楽器博物館へ・・・ほんと時間無いのに。
でもまあ民族楽器楽しい・・・たくさんあって、たまらないです。


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オークラウロ。知る人ぞ知るフルートみたいな尺八。これって、アルトとかバスもあるのね。これでアンサンブルとかって・・・案外もうやってたりするんだろうな・・・と思って調べてみたら、やっぱりやってた。
こういうのをやる時、なぜかジャズテイストにしたりするけど、これってどういうことなのかな。尺八とクラシックを無理矢理繋げてるような音楽なので、緩衝剤みたいな役割なのかな。
違和感みたいなのを誤魔化すのに、ジャズっぽさがちょうど良いってことなのかな?微妙に逆効果な気がする。